ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
「何日かかかる出張になるんだね。大丈夫、エリナはずっとうちに泊まっていればいいさ」

 ミメットは「心配はいらないよ」と請け合った。

「はい。わたしはちゃんとお留守番してるにゃん。ルディさんのバーベ……お仕事の邪魔はしないにゃん」

 健気な子猫の言葉に、黒豹は額を押さえて「うーん、それがなあ」とうなった。

「その合同訓練なんだが、なんというか、どちらかというと交流が目的というか、どうやら目当ては……でも、そうすると青弓亭の仕事が……」

「青弓亭? どうして青弓亭が出てくるんですか?」

「……」

 歯切れの悪い口調の黒豹に、ミメットは「さっきからなにをもぞもぞ言ってるのさ。ほら、スパッと話しちまいなよ!」とはっぱをかけた。

 片手に肉の串を持ったイケメンは、小さなため息をついて言った。

「マーレン国から『この合同訓練にはルディ隊長と、子猫のエリナにも参加して欲しい』と連絡が来ている、なんていうおかしな話になってるんだ」

「ええっ? ルディさんはともかく、わたしもですか?」

 エリナは驚きの声をあげて「それって戦いの訓練ですよね? そんな催しに、どうして料理人のわたしが参加するんですか?」と不思議そうに言った。

「そうだよ、ちっちゃな子猫に血生臭い場所に来いなんて、まったくおかしな話さ! もしや、マーレン国が妙な言いがかりをつけてきたのかい?……なんなら、このあたしがエリナの姉貴分として、丁重にお断りしてこようか?」

「旋風のミメットが出たら、もっと血生臭くなりかねないからよしてくれ」

 ヴォラットは慌てて止めた。
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