私の世界から

プロローグ

現実は多分そんなに美しくない。________


朝、バスに揺られる。
毎朝同じ時間。同じ座席に座る。
小学校を過ぎ、バスから小学生が居なくなった。
私はそわそわし始める。毎回。
このそわそわの原因であるバス停を通り過ぎる。
彼は今日も居なかった。
このバスに乗るようになって、1年半が過ぎようとしている。
彼は半年前に消えた。私を置いて。
この行き場のない気持ちを今日も私は胸にしまう。
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