オレンジジュースを飲む頃
「光瑠。やっぱ教えて」
「何が」
「か、化学基礎。赤点にだけはなりたくないから。定例会、安心して行いたいし、時間勿体ないし」
「ふーん……」
隣の光瑠は少し体を伸ばすと、私の顔をまじまじと見つめてきた。
クールで若干無表情だが、瞳は美しい。
その瞳が、私を若干の心の揺らぎを生む。
光瑠は女子にモテる。
学年関係なしに。
なのにも関わらず、何故か高校入学してから今日まで、恋人の存在が一切ない。
私や他の4人も、同じ疑問を感じていた。