オレンジジュースを飲む頃


〝文化祭まであと5日!〟


昇降口の掲示板に貼られているお手製カウントダウンカレンダー。

あの日以来、それを見るたびに嫌というほど思い出してしまう。



『私、光瑠君の事、好きだから』

『後悔しても知らないからね』


槙野玲那に宣戦布告をされ、光瑠の事を〝友達〟以外の感情でいたという事を思い知らされたあの日。

教室に戻っても、那津花から色々問いただされたが、宣戦布告以外の事は言わなかった。

槙野玲那からの言葉で、無自覚だった部分があったなんて、言えるわけがない。


それに、光瑠とはあの喧嘩以降、一度も話してもいない。

席も近くないし、男子陣も気を遣ってくれてるのか、一度も触れてはこない。

……一人を除いては。


「まだ喧嘩してるの?光瑠と。いい加減こっちも気を遣いっぱなしなの、考えてくれません?」

「……相変わらず光瑠関連に対してはズケズケと物言いをしますこと」


後ろの席のゲーム大好き野郎は、ゲーム以外に興味があるものなんて聞いた事も無いが、何故か光瑠関連にはいじりを含めて私に色々聞いてくる。

ここ最近。


< 80 / 86 >

この作品をシェア

pagetop