オレンジジュースを飲む頃
「槙野さんと何かあったでしょ。実行委員会で一緒の荒井さんが槙野さんに聞いてるとこ、たまたま見かけちゃってね。面白そうだからこっそり耳尖らせて聞いてた」
「……耳尖らせて聞いてたって。ゲーム以外に興味持つなんて珍しいね。で、何を、聞いたって、言うの……」
「やっぱ意識するよね、槙野さんの事」
「……まぁ、あんな事言われれば」
「あんな事って……。やっぱ何かあったんだ。よし、聞いてあげようではないか。ついでに光瑠との仲直りの手助けもしてあげようか」
……余計面倒くさい事になった気がする。
でも、那津花よりも暁人の方が気が楽にも思えるからいいか。
なんとなくだが。
「槙野玲那から堂々宣戦布告。光瑠の事が好きだから、遠慮しないって。何故か私に」
「……本当にそれだけ?」
「……それだけ、だよ。何で?突然呼び出されて、私光瑠の事好きだよ、文化祭で告白するからって。」
「ふーん……」
机に肘ついて考えこむように目線を下に向けた暁人。
いつもの暁人と様子が違う気がする。
こんなにも考え込む暁人、初めて見る。