ワインとチーズとバレエと教授
ラウンジで理緒がアフタヌーンティーの予約をしていたようで、すぐに席に通された。
最初の1杯は、無料でスパークリングワインがついてるようだ。
「誠一郎さんは飲んでも大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫です」
と答え、スタッフがスパークリングワインを注いでくれた。
すぐに三段トレーのアフタヌーンティーが運ばれてきた。
マカロンに、チョコレート、サンドイッチ、ナスとチーズのキッシュ、サーモンとモッツァレラチーズ
のおつまみにオリーブ、チーズの盛り合わせなど、
豪華な三段トレーの皿に盛り付けられていた。食器はマイセンだった。
「私、アフタヌーンティーが好きなんです。
よくバレエのお友達と一緒に来てたので…懐かしくなり誠一郎さんをお誘いしてしまいました…」
理緒の目は、輝いていた。
やはり年頃の女の子はこういうものが好きなのだろう。
「あの、誠一郎さんがこういうの、お好きでなければ、申し訳ありませんでした…」
理緒は恐縮して言ったが
「いえ、あなたの好きなものは私も好きですよ」
と微笑んだ。そしてシャンパンをカチンと合わせて
一口飲むと、さっそく理緒は
「では、頂きます」
と、サンドイッチを頬張った。
「美味しいですよ」 そう 微笑む。
きっと亮二のことで理緒は不安に思っているだろうと思い、誠一郎からその件について話した。
「津川先生には、あなたのことをお話し、将来のことも話しました」
理緒は少し驚いた顔していた。
「津川先生、怒っていませんでしたか…?」
理緒は、恐る恐る聞いたが、
「最初は怒っていましたが、昨日、津川先生の社宅にお伺いし、ビールをいただき、乾杯して祝杯してくれました。私たちの関係も理解してくれましたよ」
そう誠一郎が話すと理緒は、ほっとした様子だった。
「あなたをここまで手助けし、輝かせてくれたのは全て津川先生です。先週は、あなたの前で津川先生に失礼な言い方をして申し訳ありませんでした。
それと、津川先生は、あなたに病名を隠していたことは悪気はなく…」
「えぇ…あの日、聞きました」
理緒は全て了解しているかのように言った。
「そうですか…なら、良かったです」
誠一郎が車で帰宅したあと、二人は話し合って解決したのだろう。
二人の間で、丸く収まっているらしい。
誠一郎はホッとした。
そして理緒に改めて伝えたいことがあった。
「私はあなたと、いい加減に付き合うつもりはありません。津川 先生にも、あなたを幸せにするようにと念を押されました。もちろん私もそう思っています。結婚を前提に私と付き合っていただけませんか…?もちろん、最初からそのつもりでしたが…」
誠一郎が「結婚」というキーワードを口に出したのは初めてだった。
理緒は驚いた顔したが、一瞬目がうるんだ。
そして少し顔を赤らめて
「はい」
と答えた。本当に分かりやすい子だ。
「それと同棲の話なのですが…」
と誠一郎が切り出すと、理緒の方から
「先生が良い日にいつでも今のマンションを、引き払おうと思います。あの、宜しくお願いします」
と理緒は伝えた。理緒の決心も固まったようだ。
誠一郎は少しホッとしたとした。
少し急な流れだが、理緒の身体のことを思うと、そばに置いておきたい。特に食事の管理はきちんとしたい。
万が一 、理緒が倒れた時はもちろん、看病もしたいし病院にも連れて行きたい。
誠一郎は理緒が一人でいることが、気が気でなかった。その返事を聞いて、誠一郎はほっとした。
「今、あなたの言葉を聞いて、今すぐ抱きしめたい気分です」
誠一郎は素直にそう伝えると、理緒はほほを赤らめた。二人のこれからの未来はバラ色のように思えた。
誠一郎はこんなに人に惹かれたことはなかった。
そして理緒は、こんなに幸せを感じたことはなかった。
二人は確かな未来を歩もうとしていた。
スパークリングワインの、軽いアルコールが二人の夢をさらに膨らませていくようだった。
最初の1杯は、無料でスパークリングワインがついてるようだ。
「誠一郎さんは飲んでも大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫です」
と答え、スタッフがスパークリングワインを注いでくれた。
すぐに三段トレーのアフタヌーンティーが運ばれてきた。
マカロンに、チョコレート、サンドイッチ、ナスとチーズのキッシュ、サーモンとモッツァレラチーズ
のおつまみにオリーブ、チーズの盛り合わせなど、
豪華な三段トレーの皿に盛り付けられていた。食器はマイセンだった。
「私、アフタヌーンティーが好きなんです。
よくバレエのお友達と一緒に来てたので…懐かしくなり誠一郎さんをお誘いしてしまいました…」
理緒の目は、輝いていた。
やはり年頃の女の子はこういうものが好きなのだろう。
「あの、誠一郎さんがこういうの、お好きでなければ、申し訳ありませんでした…」
理緒は恐縮して言ったが
「いえ、あなたの好きなものは私も好きですよ」
と微笑んだ。そしてシャンパンをカチンと合わせて
一口飲むと、さっそく理緒は
「では、頂きます」
と、サンドイッチを頬張った。
「美味しいですよ」 そう 微笑む。
きっと亮二のことで理緒は不安に思っているだろうと思い、誠一郎からその件について話した。
「津川先生には、あなたのことをお話し、将来のことも話しました」
理緒は少し驚いた顔していた。
「津川先生、怒っていませんでしたか…?」
理緒は、恐る恐る聞いたが、
「最初は怒っていましたが、昨日、津川先生の社宅にお伺いし、ビールをいただき、乾杯して祝杯してくれました。私たちの関係も理解してくれましたよ」
そう誠一郎が話すと理緒は、ほっとした様子だった。
「あなたをここまで手助けし、輝かせてくれたのは全て津川先生です。先週は、あなたの前で津川先生に失礼な言い方をして申し訳ありませんでした。
それと、津川先生は、あなたに病名を隠していたことは悪気はなく…」
「えぇ…あの日、聞きました」
理緒は全て了解しているかのように言った。
「そうですか…なら、良かったです」
誠一郎が車で帰宅したあと、二人は話し合って解決したのだろう。
二人の間で、丸く収まっているらしい。
誠一郎はホッとした。
そして理緒に改めて伝えたいことがあった。
「私はあなたと、いい加減に付き合うつもりはありません。津川 先生にも、あなたを幸せにするようにと念を押されました。もちろん私もそう思っています。結婚を前提に私と付き合っていただけませんか…?もちろん、最初からそのつもりでしたが…」
誠一郎が「結婚」というキーワードを口に出したのは初めてだった。
理緒は驚いた顔したが、一瞬目がうるんだ。
そして少し顔を赤らめて
「はい」
と答えた。本当に分かりやすい子だ。
「それと同棲の話なのですが…」
と誠一郎が切り出すと、理緒の方から
「先生が良い日にいつでも今のマンションを、引き払おうと思います。あの、宜しくお願いします」
と理緒は伝えた。理緒の決心も固まったようだ。
誠一郎は少しホッとしたとした。
少し急な流れだが、理緒の身体のことを思うと、そばに置いておきたい。特に食事の管理はきちんとしたい。
万が一 、理緒が倒れた時はもちろん、看病もしたいし病院にも連れて行きたい。
誠一郎は理緒が一人でいることが、気が気でなかった。その返事を聞いて、誠一郎はほっとした。
「今、あなたの言葉を聞いて、今すぐ抱きしめたい気分です」
誠一郎は素直にそう伝えると、理緒はほほを赤らめた。二人のこれからの未来はバラ色のように思えた。
誠一郎はこんなに人に惹かれたことはなかった。
そして理緒は、こんなに幸せを感じたことはなかった。
二人は確かな未来を歩もうとしていた。
スパークリングワインの、軽いアルコールが二人の夢をさらに膨らませていくようだった。