ワインとチーズとバレエと教授
アフタヌーンティーが終わると、誠一郎は理緒を
マンションへ誘った。

理緒は嬉しそうに「はい」と、快く承諾してくれた。

誠一郎は、マンションの玄関を開けると、すぐに理緒の唇にキスをした。さっきのシャンパンの味がする。

玄関でもいいーすぐに理緒に触れたくなった。

理緒のピンクドレスのファスナーを下にさげ、背中にも何度もキスをした。

「 誠一郎さん…」

理緒は戸惑ったが誠一郎はやめなかった。二人は寝室に流れ込むようにもつれあいながらベッドで激しく愛し合った。

誠一郎は理緒のいない生活は、もはや考えられなかった。

そして理緒もまたそれは同じだった。

二人はずっと離れずに一晩を過ごし、いつも通り翌日、誠一郎は理緒をマンションに送った。

「荷物をまとめたら、誠一郎さんの部屋に行かせてください」

「いつでもお待ちしています」

誠一郎は微笑んだ。理緒はペコッと頭を下げて、誠一郎の車を出た。

そして 誠一郎はいつも通り大学病院に出勤した。

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