狂い咲きの蝶
「桜山が大樹さんに呼び出されたんだってよ…!!」

「まじかよ…なんで?まさか俺ら何かされるんじゃ…」

「ねぇよ…絶対ねぇよ!!!!まさか……」


昼休みが終わると、どこからともなくおびえの目がこちらに投げかけられる。
恐ろしいなにかが起こる予感がする。

だけど不思議と怖くなかった。今までされたこと以上のことはされないだろうとどこかで信じていたからだ。
…そのときは。

放課後になり、屋上へまっすぐ向かう私を追おうとする男子。それを必死で止める男子。

みんな血走った目で私をみつめていた。

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