悠久の絃
こんなに毎日賑やかで、楽しかったらいいのになと思うと夢は終わる。

体を起こして部屋を見渡す。
ベッドサイドテーブルには水の入ったペットボトルと、小説らしき本と、手紙が置いてある。手紙には

『おはよう絃ちゃん。
起きたらお水飲んでね。
本は暇な時に読んで。
悠先生』

と書いてあった。とりあえずペットボトルを開けて水を飲んだ。まだ朝の6時。先生達がもしもししに来るのは8時って夏くんが言ってたから、まだまだ時間はある。

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