悠久の絃
赤城「ダメだよ。何もしなくても喘鳴聞こえてるんだから、ちゃんと聞かせて。」


そう言って無理矢理入ってくる手が嫌で、

パシっ

「ッッやっ!」


やだよ。絶対やだ。

悠先生の手を払って部屋に行こうとしたけど、捕まった。


赤城「すぐに手を出さないよ。
僕の診察受けてくれないみたいだし、病院行くよ。」




されるがままに車に乗せられ、すぐに病院に着いた。





赤城「立てる?自分で歩けそう?」


無理。立てない。それに、寒い。そういえば、もう12月だっけ。

フルフル


赤城「わかった。」



温かい悠先生の背中。修学旅行から帰ってきた時も同じだった。


救急外来に着くと、上宮先生が待っててくれたみたいで、すぐにベッドに寝かされた。





待って。悠先生、隣にいて。やだ。行かないで。



「、、ゆ、せんせ、、行か、ないで、、やだ、まって、やだ、、」



上宮「んー?絃ちゃん、悠は外で待っててもらうからね。もしもしさせてな〜」



やだ。やだ。しんどい。もぅ、、、無理、


ずっと前から限界だった体は、思いのほかあっさりと意識を失った。











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