悠久の絃
体を起こしてベッドランプをつけると、微かな光の奥に人影があった。



っっ、、、!!

「せ、んせ、、」


赤城「、、んぅ、?、やっと起きたね。もう夜中だけど。」


「ケホッ、ケホッ、悠先生、、ずっといてくれたの?」


赤城「仕事終わらせてから来たよ。

生理前だからね、熱も少しあるし、眠いし、しんどいね。」


ぽんぽんと頭を撫でながら、大丈夫だよと言ってくれた。



「ねえ、せんせ、、」


赤城「ん?なーに?」


「お家、帰ろ、、?」


赤城「、、、いとちゃん、お家帰りたいの?」

コクッ


赤城「そうだね、来週か再来週に一日帰れるか夜星先生に聞いてみよう。」


「ゲホッケホッ、、一日、、だけ、、?ケホッケホッ」


赤城「うん。退院はまだ厳しいと思うよ。

咳出てきたね。薬入れるから息吸って、」


プシュ


「はぁはぁ、、ケホッ、、、ふー、、はあ、、ふー、、」


赤城「うん、上手。まだ体しんどいから寝よう。」

コクッ










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