交際0日ですが、鴛鴦の契りを結びます ~クールな旦那様と愛妻契約~
「…そんな顔するな」
きゅっと顔を歪めて、堪えるように一織さんが苦しげに呟く。
「…もう一回、一織さん」
思わず呟いて、自分が言ったことに赤面する間もなく唇を塞がれた。
息をするのもままならないほどのキスを受け止めて、体から力が抜けていくのが分かる。自分の体じゃないみたいな感覚が怖くて、でもキスを止めてほしくなくて強がった。
「小梅…」
目を開けて一織さんと視線が合ったところで、無機質な音が鳴り響いた。
ピタリと動きを止めた彼は発信源の携帯を手に取り、画面をちらりと見て、「…悪い」と断って電話に出た。
モヤがかかったみたいにふわふわしていた頭が次第にクリアになっていき、冷静さを取り戻す。
一織さんに触れられた所から、じわじわと熱を持つのが分かる。
堪らず、浴室に逃げ込んだ。
どうしよう。一織さんは、私のことが好きなのかな?
さっきのキスは、そういうことだと思ってもいいの…?
思い出したらまた体が熱くなる。
もう今日は、お風呂に入ったら先に寝てしまおう。一織さんの顔をまともに見られる自信がない。
そうして、キスの余韻を引きずったまま無理やり目を閉じた。
きゅっと顔を歪めて、堪えるように一織さんが苦しげに呟く。
「…もう一回、一織さん」
思わず呟いて、自分が言ったことに赤面する間もなく唇を塞がれた。
息をするのもままならないほどのキスを受け止めて、体から力が抜けていくのが分かる。自分の体じゃないみたいな感覚が怖くて、でもキスを止めてほしくなくて強がった。
「小梅…」
目を開けて一織さんと視線が合ったところで、無機質な音が鳴り響いた。
ピタリと動きを止めた彼は発信源の携帯を手に取り、画面をちらりと見て、「…悪い」と断って電話に出た。
モヤがかかったみたいにふわふわしていた頭が次第にクリアになっていき、冷静さを取り戻す。
一織さんに触れられた所から、じわじわと熱を持つのが分かる。
堪らず、浴室に逃げ込んだ。
どうしよう。一織さんは、私のことが好きなのかな?
さっきのキスは、そういうことだと思ってもいいの…?
思い出したらまた体が熱くなる。
もう今日は、お風呂に入ったら先に寝てしまおう。一織さんの顔をまともに見られる自信がない。
そうして、キスの余韻を引きずったまま無理やり目を閉じた。