交際0日ですが、鴛鴦の契りを結びます ~クールな旦那様と愛妻契約~
*
「い、いいい今なんて!?」
平日のランチタイム、務めているクリニックにほど近いイタリアンのお店に、筧さんの悲鳴にも似たリアクションが響く。
「だから、夫を誘惑する方法を教えてほしいんです!」
「こ、小梅ちゃん?? どうしたの、何かあった…?」
そ、そんなに変なこと聞いたかな…?
私は小声で筧さんに相談をもちかけた経緯を話す。
「…まぁまぁ、それはまた、紳士な旦那さんなのね。でも、小梅ちゃんにはそれが物足りない、と」
なんだか随分と大胆な女だと思われている気がするけれど…うん、まぁ細かいことはいいか。
結婚6年目を迎えた今でも旦那さんと仲が良い筧さんなら、何かアドバイスをもらえると思うんだよね。
「そうだなぁ、やっぱりまずは、下着とパジャマじゃない? ほら、際どいやつよ」
「き、際どい…って、た、例えばどんな…?」
私が身を乗り出して聞くので、筧さんがあははと笑って言う。
「じゃあ今日、仕事が終わったら調達しに行っちゃう? 際どいやつ〜」
「い、行きたいです…!」
形から入るのも大事なんだ。そりゃそうだよね。見た目で良い女だと思ってもらうのは大事だ、きっと。
一織さんが帰ってくるのは私よりも遅いけれど、一応その場で帰りがいつもより遅くなることを連絡して、退勤後、筧さんとプチショッピングに出かけた。
そこで、筧さんに勧められた下着を購入したのだけれど……これを、わざとはだけさせてアピールしなければならない。
「い、いいい今なんて!?」
平日のランチタイム、務めているクリニックにほど近いイタリアンのお店に、筧さんの悲鳴にも似たリアクションが響く。
「だから、夫を誘惑する方法を教えてほしいんです!」
「こ、小梅ちゃん?? どうしたの、何かあった…?」
そ、そんなに変なこと聞いたかな…?
私は小声で筧さんに相談をもちかけた経緯を話す。
「…まぁまぁ、それはまた、紳士な旦那さんなのね。でも、小梅ちゃんにはそれが物足りない、と」
なんだか随分と大胆な女だと思われている気がするけれど…うん、まぁ細かいことはいいか。
結婚6年目を迎えた今でも旦那さんと仲が良い筧さんなら、何かアドバイスをもらえると思うんだよね。
「そうだなぁ、やっぱりまずは、下着とパジャマじゃない? ほら、際どいやつよ」
「き、際どい…って、た、例えばどんな…?」
私が身を乗り出して聞くので、筧さんがあははと笑って言う。
「じゃあ今日、仕事が終わったら調達しに行っちゃう? 際どいやつ〜」
「い、行きたいです…!」
形から入るのも大事なんだ。そりゃそうだよね。見た目で良い女だと思ってもらうのは大事だ、きっと。
一織さんが帰ってくるのは私よりも遅いけれど、一応その場で帰りがいつもより遅くなることを連絡して、退勤後、筧さんとプチショッピングに出かけた。
そこで、筧さんに勧められた下着を購入したのだけれど……これを、わざとはだけさせてアピールしなければならない。