イケメン弁護士は再会した許嫁に愛を囁く~お前は俺のもの

「何話してんだよ、母さん。茜こそ、せっかくの内定を蹴って爺さんの会社に入るなんて馬鹿だろ」

「う……だって、実は私の学費おじいさまに大分出してもらってたってあとからママに聞いたんだもん。断れないよ」

 私は母が通っていた女子校に入学した。別に公立でよかったのに、親友のお子さんも通うとかでそこに入れられたのだ。学費高いのに大丈夫なのと聞いたら大丈夫だって言うから貯金でもあるのかと信じた私が馬鹿だった。

 まあ、でも学生生活はとても楽しかったし、受験も皆さんよりはずいぶん楽だった。そのお礼だと思えば蓮見商事へ行くのも納得できた。

 話していたら電話が来た。見ると、え、ママだ。

「ママ、何なの?ねえ、どうして海斗が隣なのよ!」

 私は電話に出るなり大きな声で話した。海斗が耳を押さえてる。まずい。

「ちょっと茜。もう少し小さい声で話しなさい。もう会ったの?まあ、女の子のひとり暮らしなんだし、海斗君がいてくれたほうが何かあったときに安心だからね。海斗ママからも頼まれてるの。海斗君、家事が壊滅的にダメらしいのよ」

 それは……すぐに見ただけでわかりました。はい。
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