ヴァンパイアは自分の親友である妹を離さない
「紫音!走ると危ないぞ」


「きゃっ……!?」


「俺が支えなかったら怪我してたぞ」


「あ、ありがとうございます」


よく見ると下には大きな穴があいていて…。


危なかった。

夜桜先輩が助けてくれなきゃ、足をひっかけて転ぶとこだった。


「危険だから俺から離れるな」


「は、はい」


再び手を繋がれる。今度はギュッと力強く。


「スマホで調べたらここが出てきたんだ。女のことはよくわからないが、紫音はこういうの好きだろうなって」


「好きです。どこを見てもとっても綺麗で。私、ここ気に入りました!」


「なら今度のデートの最後もここに来るか」


「そうですね!って、夜桜先輩は迷惑じゃないですか?」


「お前となら何度デートしたって飽きねぇよ。
表情はコロコロ変わるし、大人しくしてると思ったら急にウサギみたいに走り出すし」


「褒めてます?
ウサギは可愛くて好きですけど…」


「褒めてるぞ。どんなお前も可愛いってことだ」


「……っ!」


急激に火照る身体。


私は自身の感情についていけなかった。
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