メダカなキミ。
「…あ、メダカすくい。」
晶がそう呟いて見つめている視線の先に、由里も視線を動かす。
屋台の最後がメダカすくだったようで、花火の方へ客が流れているのか、店の前には誰もいない。
「やってみよ!」
由里はそう言うと、晶の手を引いて屋台に近づこうとする。
晶は、手を引かれながらあまり乗り気ではない様子だ。
「でも、また死んじゃったら…」
そう呟く晶に、由里は明るく笑って言った。
「大丈夫!今度は私も掬うから、絶対に2匹以上にしてあげるよ。」
ほら、せっかくだし!と由里が言うと、晶は少し嬉しそうに「そっか、そうだよな。」と呟いた。