【完結】鍵をかけた君との恋
土産屋傍に数台あったクレーンゲームには、鮫から深海魚まで、色とりどりのぬいぐるみが入っていた。
「どの乃亜にしようかなあ」
そう私を揶揄しながらも、陸は真剣。しかしコイン投入口に記載されている金額が目に入り、たまらず彼に待ったを入れる。
「ねえ、やめよ?一回五百円もするもん、観光地価格だよ」
「たっけえな。でも、一回だけっ」
陸がそうやって挑むから、欲しくもなかったぬいぐるみが、急に宝物のように見えてくるんだ。絶対欲しいって、思ってしまう。
「俺、ピザ屋やめてゲーセンでバイトするわ……」
今日も戦利品はなし。陸は空に向かって嘆いていた。
「そしたら休憩中に、少しは練習できねえかなあ」
水族館を出れば広がる海岸。伸びた影と共に散歩をする。
朝早くに待ち合わせても、陸といれば時は急ぐ。水平線と重なりいく夕陽を見れば、切なくなった。
「明日から学校始まったら私達、あんまり会えないね」
「会えるだろ。バイト休む日合わせようぜ」
私はすぐ未来を不安視するけど、陸はそんな私に靡かない。
「俺が、会いに行くし」
だから私も、強く気持ちを持てる。
「どの乃亜にしようかなあ」
そう私を揶揄しながらも、陸は真剣。しかしコイン投入口に記載されている金額が目に入り、たまらず彼に待ったを入れる。
「ねえ、やめよ?一回五百円もするもん、観光地価格だよ」
「たっけえな。でも、一回だけっ」
陸がそうやって挑むから、欲しくもなかったぬいぐるみが、急に宝物のように見えてくるんだ。絶対欲しいって、思ってしまう。
「俺、ピザ屋やめてゲーセンでバイトするわ……」
今日も戦利品はなし。陸は空に向かって嘆いていた。
「そしたら休憩中に、少しは練習できねえかなあ」
水族館を出れば広がる海岸。伸びた影と共に散歩をする。
朝早くに待ち合わせても、陸といれば時は急ぐ。水平線と重なりいく夕陽を見れば、切なくなった。
「明日から学校始まったら私達、あんまり会えないね」
「会えるだろ。バイト休む日合わせようぜ」
私はすぐ未来を不安視するけど、陸はそんな私に靡かない。
「俺が、会いに行くし」
だから私も、強く気持ちを持てる。