問題ありの義弟は、義姉に独占欲強め。


俺は当時、小学6年生。



〝恋〟したことすらない、好きな子すらいないけど。



〝羽那を独占したい〟って、
その強い感情だけで、俺は羽那の部屋に行った。



行ったというか、勝手に入った。



そして、目の前には、
ベッドでスヤスヤ眠る羽那がいて。



俺は、そんな眠る羽那の、
首筋に顔を埋めて、初めて女の子に。



──────キスマークを付けた。



その結果、羽那の告白は玉砕。



今思えば、俺の行動は、
きっと男の存在を匂わせたんだと思う。



1歳の歳の差があるから、
俺は、羽那と常に一緒にいられない。



だけど、味をしめた俺は、
それ以来、定期的に眠る羽那に、
──────キスマークを付けるようになった。


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