キケンな生徒指導
「待て待て!俺は外で待ってるから、着替えが終わったら声掛けてくれ!」

先生は、慌てて部屋から出ていった。

この調子なら、意外と楽勝かもしれない。

とりあえず、先生が外にいる間にさっさと着替えてしまう。

「先生、終わったよ」

そう言うと、なんだか用心深く入ってくる先生。

「先生ってば、そんな慌てなくても。私は見られたって別に平気なのに」

クスクス笑いながら言ってみせたが、本心では、着替えするところなんて絶対に見られたくはなかった。

「李家…いつもそんな調子なのか?」

「いつもって?」

「だから…人前で平気で堂々と着替えたり、肌の露出することに抵抗がないのかと…」
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