陽生先生のキケンな恋愛指導


「――まあ、絶対落ちないけどね?」

「〜〜っ、落としてみせますよ!!」

「そう。まあやってみれば?
それより、とっとこ学校行くぞ」

「やります!行きます!
あと先生カッコいいです!!」

「あっそ」


 カッコよくて意地悪で、なんでもお見通しって感じで余裕があって……なのに時々優しくて。

 先生の全部がずるいなって思う。でも好きだ。
 絶対ハマっちゃいけないって思ってたのに、いとも容易く心を奪ってくるこのワルい男が、それでも大好き。


「全くないけど、あんたのことは割と好きだよ」

「――はえっ!?」

「いないと物足りないって思うくらいには、な」

「……っ、先生のバカー!!」

「なんでだよ」

「好きです!!」

「はいはい」


 本当に最悪だ、この人は。
 そうやって期待させるようなこと言って、私の気持ちを大きく揺さぶる。

 自分は本気になってくれないくせに、どんどん本気にさせてくる。

 私のハマった沼は想像以上に深くてキケンかもしれない。
 それでももう、囚われてしまった。

 だから、覚悟していてください。
 どんなにキケンでも、私は先生に恋愛を教えてもらいたい。

 もっともっと、教えて欲しいんです。
 そしてあわよくば、私にも恋してくださいね?



fin.


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