直月くんは、キケンな恋に沼りたい

*


高2になる直前の春休み。

自分の部屋のベッドに寝ころがり、マンガを読んでいた時

突然、私のスマホが鳴りだした。


電話をかけてきたのはお母さん。


パートの勤務時間中に、わざわざ何の用?


勉強しなさい。

夕飯作っておいて。

部屋は片づけた? 

毎日、掃除機をかけなきゃダメよ。


はぁ~~

どうせ耳をふさぎたくなるような、小言のオンパレードだろう。



お母さんに言い返す気満々で、スマホの通話ボタンを押したのに


『あああっ……、亜里沙……』


スマホ越しのお母さんの声は、泣いていそうなほどか細くて唖然。

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