お姫様、俺とイチャつく時間ですよ?
茉莉花side
数日後、劇の練習が始まった。
脚本は思ったよりもはやくできあがり、舞台に出る人はセリフ合わせで忙しそうだ。
裏方で支えるわたし達は、ダンボールなどを用意して、シンデレラの舞台らしいデザインにしていく。
「衣装持ってきましたー!」
衣装係の人が、たくさんのドレスやかっこいい服を手にしてやってきた。
大勢の町娘は、少ししか登場しなく、セリフもない子が多い。
「うわぁ!」
「えーっと、北野さん! シンデレラのドレスはこれね!」
さすがだなぁ。
目が覚めるような、真っ青で美しいドレス。
シンデレラのイメージにぴったりだ。
ただ、かわいらしいだけではなくて、清楚なイメージもあって、北野さんにとっても似合う。
やっぱり、北野さんがシンデレラでよかったよ。
こんなに青くて美しくて可愛いドレスが、わたしに似合うわけないんだもの。
「町娘役の人も、どのドレスがいいか選んでねー」
衣装係の人が、いくつか繋げられた机の上に色とりどりのドレスを並べた。