お姫様、俺とイチャつく時間ですよ?
「穂波さーん、おはよう!」
「穂波さんおはよう!」
「おはよう茉莉花ちゃん!」
クラスの男の子達が入ってきて、わたしに次々と挨拶をする。
「おはよう!」
わたしも挨拶をしてくれる男の子達に返すけれど、大勢で一気に声をかけてくるからなかなか追いつけない。
もちろん、挨拶をしてくれるのはありがたいんだけどね!
「瀬川くんだー!」
「おはよー!」
陽向くんも、たくさんの女の子から挨拶されている。
うちの学校は優しい男の子が多いから、わたしに挨拶してくれる人が多いだけで、陽向くんは本当にかっこいいから、女の子が放っておけないんだよね。
「……あれ?」
陽向くんは、ぶすっとした顔で何も言わない。
「どうしたの陽向くん」
「いや、なんでもない」
陽向くんは、そう言いつつもわたしの顔をちっとも見ない。
陽向くん、怒ってる……?