【異世界恋愛】【完結】猫族の底辺調香師ですが 極悪竜王子に拾われました。
ロルフに生きていて欲しいニーナの気持ちを理解した上でロルフはその事実を否定し、さらには初恋もロルフを自ら求めたことも否定した。
仕方なく受け入れただけで、自らの意思がそこにはなかったかのように。
(私はロルフ様が好きだから触れあいたくて求めたのに)
言葉にしていないのだから伝わらなくても当然だ。それでも、胸が詰まるような気持ちは抑えられず涙に変わる。悔しくて、ぐっと押し殺してまたシーツに潜った。まるで拗ねる子供だ。
「ニーナ」
ロルフが何度かニーナの名前を呼んでいる。戸惑うその声に「ロルフ様のばか」とそれも心の中で返して膝を抱えて狸寝入りに徹する。それでも側からロルフの気配が消えないことにほっとしている自分はもっとばかだなと思う。しばらくすると泣き疲れてベッドに身体が沈んでいく感覚がした。どこでも、どんな状況でも眠れてしまうのはネコ族の特権だ。
ロルフの言葉が頭のなかでこだまする。
(銀髪で碧眼が珍しかっただけって……そんなのロルフ様しかこの国にはいないじゃない……)
――あれ?
忘れかけていた記憶がふわふわと蘇る。いつだって、初恋の彼を思い出すときは記憶が抜き取られたみたいに靄がかかって掴めない。
仕方なく受け入れただけで、自らの意思がそこにはなかったかのように。
(私はロルフ様が好きだから触れあいたくて求めたのに)
言葉にしていないのだから伝わらなくても当然だ。それでも、胸が詰まるような気持ちは抑えられず涙に変わる。悔しくて、ぐっと押し殺してまたシーツに潜った。まるで拗ねる子供だ。
「ニーナ」
ロルフが何度かニーナの名前を呼んでいる。戸惑うその声に「ロルフ様のばか」とそれも心の中で返して膝を抱えて狸寝入りに徹する。それでも側からロルフの気配が消えないことにほっとしている自分はもっとばかだなと思う。しばらくすると泣き疲れてベッドに身体が沈んでいく感覚がした。どこでも、どんな状況でも眠れてしまうのはネコ族の特権だ。
ロルフの言葉が頭のなかでこだまする。
(銀髪で碧眼が珍しかっただけって……そんなのロルフ様しかこの国にはいないじゃない……)
――あれ?
忘れかけていた記憶がふわふわと蘇る。いつだって、初恋の彼を思い出すときは記憶が抜き取られたみたいに靄がかかって掴めない。