離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─
女子二人の恋バナはどんどん深くなっていく。
ジェニットはザラがもう仕方ない路線でエドワードを選びそうなので、真剣に考えた。
この不肖ジェニットの話でもザラの助けになることがあるのではと、しばらく真剣に考えたジェニットは照れて頬を染めた。
「私は、泣いている時、側にいてくれる人に愛を感じます」
桃色に染まるジェニットが愛らしくて、ザラは微笑まずにいられなかった。
「笑って一緒にいるのはもちろん素敵ですけど、苦しいときに一緒にいてくれる人はグッときますよね」
愛を語る乙女は可愛い。ザラはジェニットを手招きした。ザラはそろそろと顔を寄せてくるジェニットの頭を撫でた。
「ではルドルフにそう伝えておこう」
「え?!い、いけませんよ、ザラ様!」
「冗談じゃ」
「ちょ、ザラ様の冗談とは思えませんよそれ」
あまりに可愛いジェニットを茶化してしまったザラだったが、ジェニットの言葉は胸に染みた。
泣いている時、側にいてくれる人など、ザラには一人しか思い浮かばなかった。