離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─

偉そうな平民ザラの幼馴染


ザラがコツコツ足音を鳴らして、診療室から私室へ戻ろうと玄関を通った。


すると、玄関先にまたフードを被った男が現れた。ご丁寧に口元に布まで当てて顔は目しか見えない。


ザラはじっと見つめてくるその不審な男と目が合った瞬間、それが誰かすぐにわかってしまった。



「エド、どうしてこんなところに」


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