緋色の徴(しるし) リリカとサリエル(魔法の恋の行方シリーズ11)
「故障で、電波障害も一緒に起きたのかも。でも大丈夫だよ。
すぐに復旧するはずだから」

サリエルが説明した。

うーーーん

こいつと、・・
一緒に閉じ込められた状態になるのだ・・

リリカは、エレベーターの隅に
しゃがんだ。

緋色の変態天使と30分、
向き合わねばならない。
どうすればいいのか?

なにか、何でもいい、しゃべればいいのだ。
30分、時間をつぶすために・・

「あの・・今日はありがとうございました」

結果的には、こちらの主張を代弁してくれたが、言い方が・・

リリカは、<納得はいっていない>というように、
口を尖らして、礼を言った。

「そう、あれで役に立ったかな、けど・・」

サリエルはそう言って、リリカの隣に座った。

なんで、そばにくるんだよぉ・・あっちに行けよ!!

と、思いつつも
邪見な対応は出来ず、リリカは引きつった笑顔を見せた。

「君は、これからどうするの?」

「サキュバスの邪魔はできないし、ニンゲン界でブラブラするつもり。
それに、アレクサンドラのお産の手伝いも・・あるだろうし」

リリカは目を下にやり、
反応しないスマホをいじりながら答えた。
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