マイシス××。
朝から身に纏っていた制服を脱いで、自分の身長よりはるかに背の高いクローゼットを開けた。
やっぱり白色のものしかなくて、シンプルな膝丈のワンピースを選び着替える。
「お食事を持って参りました」
ノックと共に開けられた扉の向こう側には、やっぱり見慣れないメイド服を着た女の人立っていた。
ワゴンで食事を運んできてくれたらしい。
「こちらでよろしいですか?」
チラチラと私に視線を向けながら、部屋の真ん中にあるテーブルの上に並べはじめる。
「あ、あのッ!すみません。シ、シグレって人は何処《どこ》ですか?」
あんな目にあったのは、きっとシグレに関係のある事だと思う。
「シグレ様ですか?」
メイド服を着た女の人は目をパチパチとさせて、首を傾げた。
「は、はい!そのシグレ様です」
「まだ、お帰りになられてないと思いますけど」
「な、なんで?いつ帰ってきますか?」
「いつと言われましても……」
「それじゃ、あのお爺さんは?」
「旦那さまですか?旦那さまは今朝 海外へ行かれましたけど」
そうだ……。
今朝 車の中で、シグレと川田さんがそんな会話をしていた気がする。