可哀想な皇太子殿下と没落ヒヒンソウ聖女は血の刻印で結ばれる
何度達したか分からないほど達し、2人とも倒れるようにベッドに横になり1時間が経過した頃。
私は静かにステル殿下の腕の中から抜け出した。



「・・・何処へ行く?」



「あ、ごめんごめん。起こしちゃった?
ちょっと夜の調査に。」



「俺も行く。」



起き上がったステル殿下には笑いながら右手を上げ、制止のポーズを取った。



「ステル殿下と一緒にいると目立つからダメ。」



そう答えてから侍女のメイド服を着ていく。



「それ、どうした?」



「メルサから借りた。」



「髪は全て仕舞った方がいいな、カルティーヌの白に近い色は夜でも目立つ。」



「うん、そのつもり。」



侍女が被っているメイドキャップの中に髪の毛を全て仕舞った。
それから右足の太ももの所にナイフを仕舞う為のバンドをしていく。



「それは?」



「王宮に来る前にインソルドの武具職人のドン爺に作ってもらったの。」



バンドにナイフを差し込んでから顔を上げると、何故かステル殿下の目に熱が込められている。



「え、何?」



「まだ夜も更けてないだろ。
もう1度くらい性行為をしてから一緒に調査に出よう。」



「侍女の格好好きなんだ?」



「今まで何とも思ったことはないが、今好きになった。」



そう言いながら立ち上がってきて、確かにさっきまで落ち着いていたステル殿下のソレは天を向いている。



それを見たら私の身体にもまた一気に熱が込み上がってきた。



「でも、夜の動きも見ておく必要があるし・・・。」



「すぐに済む。」



「それは絶対に嘘でしょ。」



メイド服のまま抱き締められ、お腹にステル殿下のソレが押し付けられた。



「夜に動く奴がいるとしたら夜が更けてからだ。」



「そうだけろうけど・・・。」



折角着たメイド服のボタンを開けてきて、私の胸が現れた瞬間に怒りの目で私を見下ろしてきた。



「下着は借りなかったのか?
ドレスではコルセットもしていないと聞こえてきたぞ?」



「下着もコルセットも窮屈だからしたくない。
胸もそんなに膨らんでないから気にならないし、あんなのを着けてたらナイフを振るのに邪魔になる。」



「王宮内で剣が必要になることはほぼない。
カルティーヌの胸が見えたという声を聞く度に俺が剣を振るいそうになってたぞ?
死人を出す前に下着だけでも着けてくれ。」



ステル殿下がそう言いながら私を立たせたまま自分が腰を落とし、私の胸の先を口に含んできた。



「ここをもっと立たせて、下着なしでは出られなくする。」



「ダメ・・・っ」



両手でステル殿下の肩を押すけれどビクともしない。
聖女になり身体能力が向上したという話はどうしたのか、ステル殿下の前では前よりもずっと軟弱な力しか出せない。



ステル殿下の口や舌、指先で私の胸の先はプックリと膨れ上がってしまった。
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