婚約破棄寸前の不遇令嬢はスパイとなって隣国に行く〜いつのまにか王太子殿下に愛されていました〜

22 最悪の出会い、あるいは最悪の再会①

 驚きが隠せないわたしは、凍り付いてしばらく瞬き一つできなかった。
 視線がレイとぶつかって、爆ぜる。時間が止まったようだ。

 な……なんでレイがここにいるの?
 えっと、彼は高位貴族の令息じゃなかったの?
 彼が国王陛下と王妃殿下と並んでいるということは――………………、


 彼がレイモンド・ローラント王太子殿下!?

< 139 / 303 >

この作品をシェア

pagetop