婚約破棄寸前の不遇令嬢はスパイとなって隣国に行く〜いつのまにか王太子殿下に愛されていました〜
「彼らはお前の素行について問題視している。今の状態では王妃にするのは不安だと」
「それは……わたしの能力不足ということでしょうか?」
アンドレイ様は一拍してから頷いた。
「端的に言うとそうだな。残念だが、周囲はお前を評価していない。それどころかマイナスだ。俺もこれまで庇ってはきたが、中々な……」
「すみません……」
わたしは肩を落とした。罪悪感でいっぱいだ。
アンドレイ様が自分のために骨を折ってくださったのに、この体たらく。穴があれば入りたいわ……。
「そう意気消沈しなくとも良い。彼らには俺が考え直すようにと掛け合って来た」
「えっ?」
アンドレイ様はまっすぐにわたしの瞳を見つめた。爽やかな夏の空を閉じ込めたようなライトブルーの双眸に思わず引き込まれそうになる。
「挽回するんだ、オディール」