再会したクールな警察官僚に燃え滾る独占欲で溺愛保護されています
「本当に思ってます。加賀美さんがうちに遊びに来なくなって寂しかったんですからね」
「そっか。俺も千晶ちゃんに会えなくて寂しかったよ」
「え~、怪しいなぁ。本当にそう思ってます?」
仕返しとばかりに先ほどの加賀美さんの言葉をまねすると、優しく目元を細めた彼がくすっと笑った。
「本当だよ。異動前に千晶ちゃんから貰ったお守りを肌身離さず持ち歩くくらい恋しかったんだから」
「ふふっ、そうなんですね。ありがとうございます」
「本気にしてないだろ」
恋しかったという大げさな表現がおかしくて笑っていると、やれやれといった顔で加賀美さんが肩をすくめた。
二年前と変わらないこんなやり取りが懐かしい。
警察官僚というお堅い職業に就いていながら常にフレンドリーな態度の加賀美さん。
六つ年上なのに年齢差をあまり感じさせないのは、彼が相手との距離の詰め方が上手だからだと思う。
「今日は父のお見舞いに来てくださったんですか」
「そう。仕事終わりに立ち寄ったんだけど会えそうかな」
「もちろん……と、言いたいところですが」
言葉を切った私を加賀美さんが訝しげな表情で見つめる。
「なにかあるの?」
「今の父はちょっと機嫌が悪いというか、落ち込んでいるというか。誰にも会いたくない気分だと思うんです」
「そこまで病状が悪いのか」
「いえ、そういうわけではなくて」
慌てて首を横に振った。