再会したクールな警察官僚に燃え滾る独占欲で溺愛保護されています


加賀美さんの言葉を遮るようにぐいぐいと自己紹介をしてきた男性は及川さんというらしい。

加賀美さんの後輩ということは彼も警察官僚なのだろう。

どうして私たちのあとをつけてきたのかはわからないけど怪しい人ではなさそうだ。


「ふたりは同じ職場なんですね」

「そうだけど部署は違うよ」


私の言葉に及川さんが反応する。


「俺は刑事局だけど加賀美先輩は警備局の――」

「及川」


言葉を止めるように加賀美さんの低い声が響いた。

及川さんは「あっ」という表情を見せたあと、ごまかすようにあははと笑った。

なにかいけないことでも言ってしまったのかな。所属部署の話をしていただけだけど。もしかしてそれが言ってはいけないことだったのかもしれない。


「ところで及川。どうして俺のあとをつけていたんだ」


加賀美さんが問い詰めるように口を開いた。

及川さんが気まずそうに視線を泳がす。


「それ言っても怒りません?」

「俺がお前に怒ったことがあったか」

「ありますね。忘れたとは言わせませんよ」


じーっと見つめる及川さんに加賀美さんの口角がふっと持ち上がる。


「いいのか。理由を言わない方が怒るぞ」

「言います」


及川さんがピンと背筋を伸ばした。

よほど加賀美さんに怒られたくないのだろう。私の前では常に穏やかで優しい人だけど、実は怒るとこわいのだろうか。


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