再会したクールな警察官僚に燃え滾る独占欲で溺愛保護されています


「加賀美先輩が珍しく早く帰っているのが見えたんで。大切な予定でもあるのかなと気になってあとをつけました。ごめんなさい」

「お前なぁ」

「でもあとをつけて正解でした。まさか加賀美先輩にこんなにかわいい彼女がいるなんて。課長が加賀美先輩の女っ気のなさを心配していたので俺から報告しておきますね」

「しなくていいよ」


加賀美さんが呆れたように溜息を吐いた。


「それに千晶ちゃんは俺の彼女じゃない。佐波さんの娘さんだ」

「佐波さん? ……あ! 佐波さん」


はっと思い出したような及川さんの反応を見て、彼も父を知っているのだと気付く。


「えっ。加賀美先輩それはマズいですって。佐波さんの娘さんに手を出したんですか。投げ飛ばされても知りませんよ」

「だから手は出してないよ……まだ」


加賀美さんの最後の方の言葉はぼそっとした声で聞き取れなかったけれど、それよりも及川さんの言葉が気になった。


「あの、投げ飛ばされるって?」


加賀美さんに尋ねると彼は苦笑を浮かべた。


「柔道だよ。むかしよく佐波さんに相手してもらってたけど一度も勝てたことがなくて」

「加賀美さんがですか?」

「そ。完敗だった」


恥ずかしそうに笑う加賀美さん。彼の言葉に同意するように及川さんが深く頷く。


「佐波さんは最強ですからね。俺も容赦なく投げ飛ばされたなぁ」


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