こころ、唄う。

傷み

思い返すたび傷みを伴う
過去の記憶


青くて幼かった あたし


繋がっていたものは
なにもなかった


冷たくて優しい


あの人を
愛してた理由なんて
最後まで見つけられず


遊びのような関係に
疲れた心は、
思い続けられることから
離れようとして
自分から終止符を打った


幼く青い身体に
刻み込まれた体温は
時を重ねるごとに
傷みに変わって


化膿してく心に何度も
負けそうになった


もう誰も愛さない
誰も愛せない..


そうやって
愛してくれる影に
心を頼らせて
優しさを傷つけ


また独りになって
夜に隠れて


なにもなくなった気がした
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