こころ、唄う。

理屈じゃない

『あいつより他に
いい男はいくらでもいる』


君はあたしに言う


分かってる


そんなこと言われなくても
分かってるよ


理屈を並べれば
前を向いてあのヒトを
忘れ新しい道を歩くのが


正しい道なんだと思う


いっそ、
あの日の出会いが
ないものだったなら
楽になれるのに


触れられるたびに
崩れてく想いから
逃げた日を
今更悔やんでも
もう戻らないのに


今でも思い出すと
会いたくなる想い
疼いて手探りに求めては
肩を落として闇を見る


『忘れたほうがいい』


『いつまでも
引きずってないで
前を向け』


分かってる
分かってるよ


だけど理屈じゃないんだ


理屈のままに前を向いて
歩めるのなら
ここで今悩んだりしない


今でも面影を追いかけて
心があのヒトを探してるのよ
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