Twinkleな彼は、【完】


もし、樹が蘭さんのこと好きって言ったら?私は両思いである二人を笑顔で応援できる?



想像しただけで泣きそうになってしまい、涙目になってしまう



そんなこと知る由もない樹は、淡々と夜道を運転してくれる。



この時間、ずっと続けばいいのに。



いつもそう思っていた。



ずっと樹といれればいいのに、っていつも。


いつも思っていることと変わらないはずなのに、気づき始めた気持ちのせいで、捉え方が変わるとこうも違うのか。



私の知らない樹を見逃したくない、それを他の人に見られてしまうことが突然不安になった。



今まで考えてもなかった、こんなこと



もしかして私って、ずっと前から樹のこと…

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