Twinkleな彼は、【完】
同業者にしかわからない、築けない絆があるのかな?
それとも樹も蘭さんのことが好き?
「…樹は好きな人いるの?」
我慢できなくて、凛とした横顔に問いかけてしまう
「はぁ!?突然なに!?」
驚いた様子で混乱する樹
やっぱはなおかしい、って呟く
「いいから、答えてよ」
はぐらかすってことは、いるんだ、きっと。
「…いるよ。好きな人」
肺に空気を吸い込む音がして、そんな残酷な言葉が鼓膜に届く
そっか、好きな人いるんだ
どうしよう?
痛い、どうしようもなく、痛い
「…だ、誰?」
「誰って……」
動揺して咄嗟に出た質問に、自分でもびっくりする。
見上げれば困ったような複雑な表情を見せてハンドルを握る姿
「それは…」
「ああ!やっぱりいい!!言わなくていい!」
「っ、はあ?…わけわかんねー」
焦ったわ、と緊張が解けたように笑う樹
そんな笑顔にも胸がなること、樹は知らないよね
聞きたいような、聞きたくないような感じたことがない感情