Twinkleな彼は、【完】
「あーはいはい。いっくん可哀想、」
昔から、樹のことをいっくんって呼ぶ楓
「どういうこと?」
なんで樹がかわいそう?
「楓、余計なこと言うな」
窓の向こう側で黙って聞いていた樹が、楓の言葉を低く遮る。
「はいよー」
「ねえ樹、手伝うから着いていっちゃだめ!?」
今日引っ越しを手伝うのは、綺咲と楓。
二人とも途中から予定があるみたいで、一日中は無理みたいだけど、私なら一日中空いてるよ?
「……ダメ」
少し考えてそう言われる。
「私だけダメなの?」
どうして綺咲と楓はいいのに。私だけ新居には呼んでくれないのか。
拗ねた顔をすると、
「…分かったよ。」
諦めた様子で、笑う樹。
こっちの気もしらないで、って呟く声が聞こえたけど、気のせいかな?
まあなんでもいいや!新しい家楽しみだな!
樹の新居は家からは車で10分、自転車では15分ほどの距離にある隣町にあるオートロック新築マンションの10階