Twinkleな彼は、【完】
「ねえ、本当に引越ししちゃうの…?」
どれだけ涙目でも、上目遣いをしても効かない
「近いから、すぐ来れんじゃん」
時は進み、無情にも樹の一人暮らし入居日が来てしまった。
窓の向こう側、困った顔をする樹。
もうこうして、窓際で話すのも出来なくなるんだね…
奥に見える段ボールが置かれた部屋が切ない。
「いやだあ。」
今にも泣きそうになっていると、
「いちいち駄々こねんなよ」
隣で喝を入れてくる楓。
「大人気のSoleのセンターだぞ?現実的に考えていつまでも実家暮らしできるわけねぇだろ」
ごもっともな意見につい黙り込んでしまう
楓からはいつも言われる、もっと樹が凄い人だって認識しろって。
樹はなんだかんだ優しいから変わらず相手してくれるけど、忙しいんだからもっと遠慮しろっていつも怒られるの。
「でも楓は寂しくないの?!隣に樹がいないんだよ!?」
「逆になんでそんなにべったりなわけ…」
きもいわ、って相変わらず辛辣な楓。
小さい頃は可愛かったのに、どうしてこんな毒舌王になったのか。
顔はかっこいいのに勿体無いよ。
「だって幼馴染だもん!」
「そんなんで、恋じゃないのすごいわ…」
「樹はもうそんな領域の存在じゃないの!」
そんなの綺咲が引っ越しするってなったって、同じくらい寂しいよ?