【コミカライズ連載中】➕SS 雲隠れ王女は冷酷皇太子の腕の中〜あなたに溺愛されても困ります!

「ええ、ええ。今日の事も殿下のご冗談で、お猿さんでも肩に乗せて来られるんじゃないかと思っていましたら、お猿さんどころか素晴らしいお嬢様でございますね……! あら、いやだ。わたくしの口がまた暴走いたしましたわ。
 殿下は隣のお部屋でお待ちですよ。あまり長くお待たせしてもいけませんわ。余計な事はさておき、さっさと選んでしまいましょう……!」

 有無を言わさず、あれよあれよという間にマリアは彼女たちの着せ替え人形にさせられてしまうのだった。


 *


 試着室とビロードのカーテン一枚を隔てた広間の、コの字型のソファーに足を組んでゆったりと腰掛けたジルベルトは、もてなし係の店員が運んできたティーセットに手を伸ばす。

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