再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
あなたに抱かれて……
「瑞……どう……したの?」


私の声はかすかに震えてる。


「愛莉のことが本当に好きなんだ……」


そう言った次の瞬間、私の唇に温かな感触が宿った。


「……ダ、ダメ!」


私は、思わず瑞を突き放した。


「俺達はもう子どもじゃない」


「で、でも私達は幼なじみなんだよ。キスするなんて……」


「愛莉は俺が嫌い?」


「……き、嫌いとかじゃなくて……」


「答えをくれないんだな……」


「瑞……」


「俺、今、どうしようもなくお前が欲しい。キスだけじゃ足りない。愛莉を……抱きたい」


「ど、どうしたのよ。変なこと言わないで、おかしいよ」


瑞は、私の唇に人差し指を立て、


「俺が嫌なこと全部忘れさせてやるから」


耳元で甘く囁く、そのあまりにも魅力的な言葉は、今の私の心に深く響いた。
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