再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
あなたを信じてる
瑞の部屋のインターフォンが鳴った。


「お、小川先生……だよ」


2人で食事をしていたら、小川先生が訪ねてきた。
途端に瑞の顔色が変わる。


どうして先生がここに?


「俺が出る」


ロビーのオートロックを解除したら、小川先生が部屋の前まで来た。


ドアを開けたまま話す2人。


「瑞先生、こんばんは」


「どうしてここに?」


瑞と小川先生の声が、部屋の奥に隠れている私にも聞こえる。
この状況を、「隠れている」なんて表現するのが悲しい。


「今日の資料、持ってきたの」


「この資料は、前に僕ももらってる。それに、FAXで構わない」


「で、でも、私……瑞先生に会いたくて」


えっ……
瑞に会いにわざわざマンションまで来たの?
先生が瑞を好きなのはわかるけど……
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