再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
after story 山下 賢人
「パパ、これは何ていうお花?」


「これはガーベラ。可愛いだろ?」


「ピンク、オレンジ、しろ。たくさん色があるんだね」


「希(のぞみ)の名前はね、このガーベラの花言葉の『希望』から取ったんだよ。この花みたいに希望溢れる可愛くて明るい子に育ってほしいから」


「うわぁ、嬉しい~このお花、希も大好き。あっ! ママ!」


「希、幼稚園に行く時間だよ」


「はーい」


「賢人、希を送ったら、そのまま仕事に行ってくるね」


「パパ行ってきます!」


「2人とも気をつけて」


家族を見送った後、1人開店の準備をする。
花屋の1日は長い。
店を持つのが夢だったけど、仕入れから販売、経営も全てとなると、かなり大変だ。
従業員は1人、バイトも1人。
ずいぶん慣れたとはいえ、しばらくは気合いを入れて店の売り上げを安定させていかなければならない。
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