再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
私……
自分が女だということを、しばらく忘れてしまってた気がする。今、それを、久しぶりに実感してる。
本当に変だよね。
それもこれも、全部、瑞のせいだよ……


***


そして、あっという間に2週間が過ぎ、いよいよ約束の日がやってきた。
仕事の日よりも早く目覚めて、起きた瞬間から気持ちがソワソワして落ち着かなかった。


支度を済ませ、向かいのマンションの入口に行くと、ちょうど瑞も出てきたところだった。


「おはよう」


この前、マンションの前で会った時は、暗くて、しかも、ドキドキし過ぎてあんまり気づかなかったけど、瑞は洋服のセンスまで良くなってる。


今日は、サックスブルーでボタンダウンのオックスフォードシャツと、黒のスキニーパンツスタイル。薄手の黒いテーラードジャケットを羽織って、シンプルなんだけど、それがすごく似合ってる。
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