再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
バストアップとピップアップも……
正直、自分ではよくわからない。
でも、まあ、2週間で綺麗なボディラインを作ろうなんて考えが甘いよね。


とにかく急いで水着に着替え、綺麗に見えるように手で胸を少し整えたけど、そこにできる谷間がちょっと恥ずかしい。


恐る恐る、全身を写す大きめの鏡の前に立ってみた。
自分の部屋で何度か着てはみたけど、改めて外で見ると何だか雰囲気がずいぶん違う。


「ちょっとセクシー過ぎない? この黒の水着」


そう自分に問いかけ、全然似合ってない気がして、急に焦り出した。
これで瑞の前に行くのは……やっぱり無理だ。
私は、ラッシュガードを着て、前のジッパーを胸が隠れる位置まで上げた。


片付けをして、プールの入口に向かうと、もう瑞は待っていた。
後ろ姿だけですぐにわかる。
隠しきれないオーラをまとって、その場所をオシャレな空間に変化させていた。
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