再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
最悪な出会い
「じゃあ、そろそろ温泉に行こう」


私達は、すぐ隣にある温泉施設に移動するため、プールサイドのシートを片付けていた。
この水着ともサヨナラだと思うと、ちょっとホッとした。


温泉施設は男女別だから、一緒には入れないけど、いろんな国をイメージしたお風呂がいくつもあって、それぞれに見た目から癒される演出がされている。
ゆっくり温かいお湯に浸かるのが楽しみだ。


「浮き輪を返してくるから、少し待ってて」


「うん、ありがとう。ここ、片付けておくね」


瑞が離れて、数秒後、私の耳に嫌な声が聞こえた。


「お前、何してるんだ?」


ビクッとして顔をあげると、そこには世界で1番会いたくない人がいた。


「……ど、どうして?」


「こっちが聞きたい。お前、1人でプールに来てるのか?」


「ま、まさか! 1人で来るわけないでしょ?」
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