朝1番に福と富と寿を起こして
私の質問に口を開いていた朝人が固まった。
浴室はシャワーの音だけが響き、鏡越しで朝人の顔を見詰める。



「ちょっと色々とあって、俺の母親含めて3人で飯食ったことはある。」



「うん、知ってる。
佐伯さんが朝人にお礼を言ってる所を見たし。」



「・・・なんだよ、それで怒ってんのかよ。
佐伯さんと仲悪いからって俺に当たるなよな。」



「当たってるわけじゃないよ。
佐伯さんと何でご飯食べたの?
それに朝人のお母さんも一緒になんて。」



「それは・・・佐伯さんのプライベートの話でもあるから俺からは言えない。
佐伯さん本人から聞けよ。」



「佐伯さん本人から私がめちゃくちゃ嫌われてるの知ってるでしょ!!」



「知ってる・・・っ」



朝人が楽しそうに笑いながら・・・



急に私の身体を後ろから左手で抱き締めてきて・・・。



「なんだよ、独占欲出てきた?」



「独占欲っていうわけではないけど・・・。
え、なに・・・?」



「ガキの独占欲は可愛いな~と思って。」



私のことをまた“ガキ”と言って、“ガキ”と言ったのに・・・



右手を私のおまたに伸ばしてきて・・・



「ここも洗わないとな。」



そんなことを言って・・・



「飯作らないとか老人をビビらせるなよ。
ショック過ぎて死ぬところだっただろ。」



「・・・ぁっ」



私のおまたの入口を先生の指先で触れられ、身体が大きく動いた。



「お前こそ会社の男とプライベートで飲みに行っただろ。」



「誰・・・?」



「若松さん。」



「ああ、うん・・・あの人・・・っっ」



私が喋ってる途中で朝人が私のおまたの中に一気に指を入れてきた。



「すげートロトロ・・・身体だけ大人になりやがって・・・。
老人だから心臓に悪いだろ・・・。」



朝人が自分から“老人”と言い出し、私の首筋を舐めながら指を動かしてきた。
思わず腰を引くと・・・気付いた。



「朝人・・・っ」



私の腰に当たった朝人の硬くなっているモノに、私は右手を回し掴んだ。



「・・・っ」



朝人が息を止めたのを感じ、鏡越しに朝人の顔を見ると朝人は色っぽく顔を歪めている。
黒縁眼鏡は曇っていて目は見えないけれど、それでも朝人がそんな顔になっているのが見えた。



「良かったね、まだまだ老人じゃないじゃん・・・。」



「当たり前だろ、まだ34だよ・・・。
そんなことしてるとどうなっても知らねーぞ・・・?」



「私だって25歳だからガキじゃないもん・・・。
どうなるかってことくらいちゃんと知ってる・・・。」



私がそう言うと、朝人は左手でゆっくりと黒縁眼鏡を外した。



そして鏡越しではなく、後ろから私の顔を覗き込みながら意地悪な顔で笑った。



「千寿子の知識、本当に大丈夫かよ?」






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