悪役令嬢モノの悪役ヒロインに転生してしまった(嘘だと言って!)
奇跡の少女が二人

いざ、教会へ

 2時間ほど馬車に揺られていると、大きな高い塔が見えてくる。

「着いたぞ。足元に気をつけて、馬車から降りなさい。」

 馬車から降りて、周りを見渡すと、大勢の人が教会に入っていくのが見えた。

「人、多いね…」

「貴族や王族だけでなく、平民も沢山来ているからな。」とお兄ちゃんが答える。

「どんな属性だとわかっても、私達の態度は変わらなから、安心して鑑定を受けなさいね。」

 その言葉に少し安心して、10歳の子どもたちが座っている椅子の方に向かい、指定された席に座った。
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