悪役令嬢モノの悪役ヒロインに転生してしまった(嘘だと言って!)

転生仲間 side・空

 私は、マリア・スカーレット。この国の公爵令嬢ですわ。

 この世界に転生したと気がついたのは、6歳の時のこと。見知らぬ部屋で目覚めたわたくしは…
 
 はぁ、この話し方、相変わらず話しにくい。前世の言葉で話そうかしら。

 改めて。私には、前世で仲の良い夫と二人で暮らしていたという過去がある。 
 
 しかし、ある時、夫の誕生日プレゼントを買う帰りに交通事故で亡くなってしまい、気づいたらマリアになっていた。

 ある時見知らぬベッドで目覚めた私は、鏡を見て驚愕した。そこには、"みなティー"の悪役令嬢、マリア・スカーレットに瓜二つの私がうつっていたのだ。

 私が前世でとてもどハマりしていたこのゲームは、実は私の夫がかいたストーリーなのである。そのため、ストーリーを考えるのに私も協力していたし、何度もプレーしていてしっかりストーリーを覚えていた。

 そして、ヒロインと関わらないようにしようと決意した私は、レティーシアが参加しそうなお茶会には参加しないようにしたり、攻略対象には関わったりしないようにしようと行動した。
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